ガイア・アート3大プロジェクト > その1サンピラー・ムーンストーン計画

サンピラー・ムーンストーン計画

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七光湾アートプロジェクト

プライマルリズム

~海と光の芸術~

宮古島には、太陽と月にまつわる神話が多く伝わっています。なかでもスデ水の伝説によると、月の神が人間に常世の命を与えようと永遠の命の水(スデ水)を贈りました。

しかしそれを蛇が浴びてしまい、それ以来蛇は脱皮を繰り返し甦生できるようになったといわれ、蛇に与えるはずの死水(スニ水)を浴びさせられた人間は、命尽きるものとなってしまったと伝承されています。(*1)

他にも太陽神と大蛇が神婚する伝説など、島守の神や村の創世記についての言い伝えが、いくつかの地域の信仰を形成しています。

作家森万里子氏は、沖縄の古代からの祭祀や伝統に根差したフィールドワークを行うため、2003年から何度も足を運び、自然本来の姿を祀る御嶽(*2)、そして厳しい自然環境における島民の生活の無事と子孫繁栄を真摯に祈る司(*3)の姿に感銘を受け、本作品の着想を得ることとなりました。

2007年4月に「プライマルリズム(Primal Rythm)」を構想し、さらにまた、狩俣地区の七光湾でインスピレーションを受け、2011年7月に「サンピラー(Sun Pillar)」が完成しました。

宮古島の美しく豊かな自然環境と郷土文化を守ることの大切さを作家自ら切望し、芸術がそれらを未来に継承していくことを目指しております。

御嶽文化を世界に伝え、本プロジェクトが人間と自然との融和が未来永劫に図れるようにとの願いが込められています。

*1 「月と不死」東洋出版(1971年)より。著者ニコライ・A・ネフスキー(1892-1937年)は宮古島の文化と言語を調査したロシア人民族言語学者。また、宮古語辞書が没後に国際民族言語学・東洋学研究所より2013年に出版されている。

“Moon And Immortality” Toyo publishing 1971. The author, Nevskiy (1892-1937) is a Russian linguist who closely studied Miyako Island culture and language. In English, his Miyakoan dictionary was posthumously published by International Institute of Ethnolinguistic and Oriental Studies in 2013.

*2 御嶽(うたき)とは、琉球の信仰における祭祀などを行う施設である。地域を守護する聖域として現在も多くの信仰を集めている。

*3 司(つかさ)とは、御嶽(うたき)や御願所(うがんじょ)、拝所(はいじょ)等において、公的祭祀や共同体の祈願行事の司祭を行う人のこと。

プライマルリズム(Primal Rhythm)

森万里子氏の作品「プライマルリズム(Primal Rhythm)」というインスタレーションは、高さ約4mの光の柱「サンピラー(Sun pillar)」と、LEDを内包した巨大なアクリルの球体「ムーンストーン(Moonstone)」(2016現在未完成)の2作品で構成されます。

太陽の再生を暗示する冬至の日、岩に立つサンピラーの影が湾内に浮かぶムーンストーンまでその影を延ばし、2つの彫刻が結ばれます。

太陽と月の神婚をイメージして構成され、 自然界に生きる万物の永遠なる再生を表現しています。

プライマルリズム(Primal Rhythm)完成予想図

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作家プロフィール

plofile森 万里子

90年代半ば一躍国際的なアートシーンに登場し、その作品は世界各国の美術館等にコレクションされている。2005年のベニスビエンナーレでも展示された、インタラクティブなインスタレーション作品「WAVE UFO」は、森の国際的な名声を確立させるものとなった。この「WAVE UFO」は2003年にオーストリアのブレゲンツ現代美術館で初めて発表されて以降、2007〜2008年に欧州各国を巡回した大規模な個展「Oneness」などでも展示された。

屋外に恒久設置された代表作品に「トムナフーリ」(2006年)、「プラントオパール」(2009年)があるが、これらの作品は共に自然現象には呼応して作動するインタラクティブなものである。森の関心は、古代の人々がそうであったように自然と親和関係を結び、人と自然とが融和するような世界観へと向かっている。それは生や死、宇宙といった概念を含む壮大な作品コンセプトとなり、作品を通じて新たな未来のあり方を示唆している。

森のスケールの大きなインスタレーション作品を中心とした個展は、東京都現代美術館、ポンピドゥセンター(パリ)、プラダ財団(ミラノ)、ブルックリン美術館(ニューヨーク)、シカゴ現代美術館(シカゴ)、を始め世界各地で開催されている。

近年では2012年個展「Rebirth」ロイヤルアカデミー(ロンドン)を開催、本展は翌年ジャパン・ソサエティー(ニューヨーク)に巡回し高い評価を得た。また、2013年エスパス・ルイ・ヴィトン(東京)での個展「Infinite Renew」では新たな展開の作品を発表。今後ますますの活動が注目されている。

作品の主な作品所蔵先は、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ポンピドゥセンター、シカゴ現代美術館、イスラエル美術館、ロサンゼルス州立美術館、プラダ財団、ピンチュックアートセンター、アロス美術館、ベネッセアートサイト直島など 。主な受賞歴は、1997年第47回ベニスビエンナーレ優秀賞(受賞作「Nirvana」)、2001年第8回日本現代藝術奨励賞。

2014年ロンドン芸術大学より名誉学位授与。2016年リオ オリンピック文化プログラム公式認定プロジェクトとして、作品「Ring」を滝の上に恒久設置する。現在ロンドン/ニューヨーク在住。

NPO法人 ガイア・アート協会

Faou Foundation

Acknowledgement

The project is made possible with lead support from:

Mr. & Mrs. Philippe and Takako Khuong-Huu

Major Sponsorship is provided by:

Generous funding is provided by:

Scandinavian-Japan Foundation

Generous support is also provided by:

William A. Haseltine Foundation for Medical Sciences and the Arts

Mr. Richard Chang

Mr. & Mrs. Wilbur Ross

Mr. Hikonobu Ise

Additional support is provided by:

Ms. Alexandra Munroe and Mr. Robert Rosenkranz / Mr. & Mrs. Dean and Anna Backer / Mr. & Mrs. Chris and Kathryn Leonard / Mr. Takeo Obayashi / Mr. Masami Shiraishi / de Sarthe Gallery / Ms. Margot Paul Ernst

Special thanks to:

Nanjo and Associates and Shiraishi Contemporary Art Inc.